2024/06/26 16:13

身の回りを綺麗なもので揃える。絵かき、詩人、本の装丁家、コピー制作家などマルチプル人間。

さらにカメラ好き、今でいうアイドルグッズのショップ経営、一番は女性を愛し続けた情熱。

53年足らずの生涯に、おびただしい領域に一流の活躍。大正ロマン憧れの人。

 

「女の夏姿」 手刷木版 額サイズ393×508cm(大衣)

イメージサイズ28.5×41.5cm

 

「蘭燈」 手刷木版

イメージサイズ28.5×41.5cm

 

時は、石川啄木、北原白秋、大杉栄、若山牧水、平塚雷鳥、などの活躍する大正ロマンの時代。

フランスになぞらえて言えば、日本のベルエポック、昭和に入れば戦争の暗雲が忍び寄る。

 

美輪明宏が語る夢二 

「夢二をはじめ、中原淳一や高畠華宵(たかばたけかしょう)といった叙情画家をもっと高く評価してほしいと思っています。

というのは現代の少年少女には、かって夢二がひろめた人間にとって大切なもの、つまり叙情性やロマンチシズム、上品さ、優しさ、そうしたものが一切なくなってしまったからです。昭和30年代から日本人の美意識や倫理観が変わり始め、三島由紀夫さんや川端康成さんは、このままゆくと日本は機能性、利便性、経済効率だけを追い求めるようになって、取り返しのつかないことになってしまう」と心配していました。いま気がついてみると、その通りになってしまっているでしょう。

叙情性やロマンチシズムはしばしば、陳腐だとか俗悪だとかと批判されますが、じつは人間にとって必要不可欠なものです。

夢二の作品や唱えていた文化や生活の改善のしかたは、立派な日本の財産です。きちんと評価して将来に託したらいいのではないでしょうか」                                                    朝日新聞2004年4月13日夕刊掲載記事抜粋


参考図書  「竹久夢二 写真館 女 栗田勇」 とんぼの本・新潮社刊