2024/06/26 16:07
ジョルジュ・スーラ(1859-1891) 「アスニエールの水浴」
ジョジュル・スーラ(1859-1891)が自分の理論、点描法により制作した作品だ。
点描法、というこれまでに見たことのない絵の描き方だけでなく、時代の社会感覚を見事にとらえた。
当時の政府は、この絵にある船上の人物のごとく労働者に背を向けていたことの象徴的風景の感じがする。
フランス国旗とシルクハットの人物、なにやら上流階級のようだ。
この絵の色彩と構図は、スーラの天才を物語っている。
この絵は、一度見たら忘れられない物事があふれている気がしないか。
そこに描かれた労働者たちの生活だけでなく、産業社会の底辺を支えている人たちのつかの間のくつろぎを感じる。
ポール・シニャックにとり、スーラの「アスニエールの水浴」は終生忘れがたい絵であった。
スーラは原因不明の病気で31歳で死んだ。
その短い一生の間に、彼が点描法を使って描いた絵は、ヨーロッパ絵画における最も偉大ですぐれた作品に数えられている。
ジョルジュ・スーラ 「グランド ジャッド島の日曜日の午後」1884-1886
イメージサイズ71×47cm
ポール・シニャック(1863-1935) 「サントロペの港」
シートサイズ50×70cm
ポール・シニャック 「緑色の帆」
シートサイズ50×70cm
ポール・シニャック 「アヴィニョンの教皇庁」1900年 オルセー美術館蔵
シートサイズ70×50cm