2024/06/26 13:27
「私のピカソ 私のゴッホ」と題する彼の著書のなかで、ビュッフェにつき書いている。
彼は画家のみならず優れた文章家でもあり、彼の監督する映画にもなった「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞をも受賞。
多彩な彼の作品には常に感動と刺激を受けている。
そんなわけでビュッフェについての彼の言葉を、そのままここに紹介させていただいたわけだ。
正直それ以上の言葉が見つからなかったという事でもある。
ビュッフェ体験が彼とほとんど同じ年頃であったこともあってまったく御同感というわけさ。
「ビュッフェは戦争の灰のなかから出現した青春にふさわしかった。
絶望、孤独、貧困、神経、いたみ、虚無、灰色、ここにはおよそ考えられる戦後の青年の精神状況の総ての単語が凝結して見えた」
ピカソ ル・ポック(サバルテスの肖像)1901 モスクワ プーシキン美術館蔵
「ビュッフェがピカソの青の時代の影響をこうむっていたことは明らかだった。
ビュッフェのストイックさに比べればピカソのル・ポックはずっとロマンチックであった。
同じ、孤独のなかにも、ここには瞑想がある」
「私たちはランボーの、地獄の季節をこわきにかかえ、ピカソの青の時代で心を染めあげ、
ビュッフェのように青ざめて、息をころしていた。
しかし私たちのなかで、ビュッフェはまもなく没落してしまった」
と、まあこんな具合である。ビュッフェの切れ味の鋭い独特のタッチ、画面からほとばしり出るパッションは見る人をひきつけずにおかない。その事実はいまや遠い戦後のいまだ忘れえぬ青春の残像なのだろうか。
いずれにしてもビュッフェさん ただただ有難う。
「三隻の帆船」1965 油彩 プリント イン デンマーク
シートサイズ76×57.5cm
「雄鶏」1953 銅版画 プリント イン デンマーク
シートサイズ37×54.8cm
「赤い花」1963 油彩 プリント イン フランス
シートサイズ30×24cm
「ラ・ロシェル」 油彩 1955 プリント イン フランス
シートサイズ30×24cm
「黄色い花」
シートサイズ24×30cm
「虎魚(オコゼ)と水差し」1949 油彩 プリント イン フランス
シートサイズ30×24cm