女のももに触れている男の手と右足に見られる緊張は、すっかり身をゆだねた女のポーズと対照をなし、女の熱情にいつか我を忘れてしまう男の姿を十分に表現している。
ロダンの時代はバルザック、ユゴー、トルストイ、ゾラの時代であった。
ロダンもこれらの壮大な芸術家たちの仲間に列したのだ。
参考文献
「ロダンに聞く」ポール・クセル集録 内藤濯(あろう)訳
「パリーとっておきの小さな美術館」春美・クロソフスカ・ド・ローラ

ロダン「接吻」はロダンが六十歳に近づいた頃の大理石の作品。
パリ・ロダン美術館(1908年から1917年に亡くなるまで過ごした館)
(仏)アザン社プリント
シートサイズ50×100cm