2024/06/22 20:48
セザンヌ「りんごとオレンジ」(部分) 1895-1900年 オルセー美術館
プリント(フランス)。額外寸51×67cm
コンポート、水差し、お皿が傾いている。そして白いテーブルクロスが今にもずり落ちそうだ。りんごもあぶない。
普通の感覚で不安定きわまりないと感じるのではないか。
しかし某評論家の解説によると「色彩と食器の絶妙の配置、角度によって、画面全体に生き生きとしたリズム感がうまれている」なんてことになるのだそうだ。
ひとの解説をみるまえに、まず自分の目で見ることが如何に大切かということだ。なにせセザンヌは同時代の多くの画家はもちろん、ピカソ、マチスにも敬愛された画家であり、「20世紀美術」の父ともうたわれた人なのだ。
今までずっとシートのままで保存していた「りんごとオレンジ」お客様のご要望で額装することに・・・
仕入れてから大袈裟でなく○○年してのこと初めて額装し、ハッと突然感動することになる。
こんなに素晴らしい絵だったのか・・・・・
「りんごとオレンジ」が今現在輝く眼差しでお客様をおむかえしている。