2024/06/22 20:13

なぜ今私が憧れの人なんて年甲斐もなく叫びたくなる

気持ち、以下の拙文によりご理解頂きたい。

 

カミーユ・ピサロ 「庭園」

シートサイズ40×30cm


ピサロ(1830-1903)は印象派の「長老」でありながら、モネ、ルノアールにくらべ画風が地味にうけとられ,存在感がやや薄いのかも知れない。

 

だが兵庫県立美術館が「カミーユ・ピサロと印象派」展を2012年の夏に開催している。

私は残念ながら、それを見逃した。

 

ピサロ 「ポントワーズのMathurinsの庭」 1876年

(米)ブルースマクゴー社プリント

イメージサイズ81×56cm

 

そんなことがあって、ピサロのプリントのシート在庫とか、文献・資料を調べたところ色々見つかった。

なぜ展覧会に行かなかったのか、今はそんな事よりただ絵の一枚一枚を見つめ、資料を読むことに専念したのです。

 

カミーユ・ピサロ 「マティエンの庭」 1876

 

ピサロはコローに学び、モネ、ルノアール等とともに印象派展を組織する。北フランスの農村風景を好んで描いた画家。

 

カミーユ・ピサロ 「小枝をもつ少女」

シートサイズ40×60cm


あの「絵画の父」と言われるセザンヌはパリでピサロに出会い、影響を受け、印象主義的作風に向かう。さらに先になって堅牢な構成をもつセザンヌ独自の芸術に達したのだ。

 

カミーユ・ピサロ 「セーヌ河岸」

(米)ハダド社プリ

イメージサイズ45.5×37.5cm 

 

何気ない平和な河岸風景、そこには鉄道が走り、工場もある、煙突から煙が吐くのが見える。つまり画家の目は近代化の時代の波も捉えていた。

だが、自然と人間の暮らしが美しく調和した風景がそこには常にある。

 

わたくしたちが、これから求めていくユートピアがピサロの描く姿勢のなかに色濃く表出されている気がしている。

なにもかも失いつつある地球人に長老ピサロの優しさに満ちた声が聞こえないか……