2024/06/22 16:55
今からほぼ15年前東京・上野の森美術館で開かれた「生誕100年記念 ダリ回顧展」の高階秀爾の解説(2006年12月12日 朝日新聞)の冒頭に「数多い20世紀の芸術家たちのなかでダリほど毀誉褒貶の激しい画家はほかにいない」とある。
また「ダリは早熟の画家であった。10代後半から20代初めにかけてはいわば模索の時代で、印象派や初期キュビスムの影響、あるいはラファエロ、レンブラントなどへの関心を示すさまざまな試みが見られる。」
「22歳の時の「パン籠」になるとすでに驚くべき見事な技術的達成感をみせる。
暗い沈んだ背景から浮き出るように描かれたテーブルクロスや籐の籠。
パンなどの精緻な写実的描写力は、スペイン独特の静物画の伝統を受け継いでスルバランを思わせる力強い表現を生み出している」
この時以後、ダリのあの人目を驚かす華麗多彩な幻想の世界が展開されることとなる。
サルバドール・ダリ 「パン籠」 1926
額装外寸 33.6×33.6