ボッティチェリ　（1441－1510）　ヴィーナスの誕生　1486年頃　板・テンペラ　172×278㎝　ウフィツィ美術館（伊 フィレンツェ）額外寸　７０×５７cm　

晩年には財を失い，仕事も無く、2本の杖にすがって街角を歩く姿が見かけられたという。

保護者メディチ家が没落するにつれ、急速に忘れ去られる。再び評価が高まったのは、ようやく十九世紀になってから。

ルネッサンスのこの絵の特徴は、うねるような髪、たなびき翻る薄い衣装、軽やかに歩む姿。中世においては一般的でなかった情動的な表現にある。