2024/06/22 11:46
シャガール 「私と村」1911年
遠いロシアの田舎から芸術の都パリにやって来た二十三歳のシャガール。
1910年から11年にかけて、その作風が急激に変化する。
この作品はパリに移って一年後に描かれた。
生まれ故郷ヴィテブスク郊外を追憶したもの。
村では農夫と動物は互いに頼りにしながら生きている。
ここでは農夫から牛へ互いに眼をつなぐ線によってそれが強調されている。
農夫の持つ花の咲いた小枝、象徴的な人生の木は両者の協力関係への報酬である。
シャガールはパリに来て、強く故郷に惹かれる自分を見出した。
数多く描かれたこの頃の作品の中で直接パリをテーマにした作品は全部で五指にも満たない。
その内の一点「窓から見たパリ」のプリントも別の機会に見ていただきたく思っています。